OpenTTD長大・4096マップ
OpenTTDのマップは、以前にも書いたが、標準機能で最大4096✕4096のマップを作ることができる。自分は最近専ら、この最大サイズのマップで、実時間で半年くらい、OpenTTD内では500年以上をかけてその世界を成長させる遊び方を継続しているので、それをここで紹介しておく。
なお、このサイトのOpenTTDの他のコンテンツでの説明より新しく、他のコンテンツで説明していることとの相違もある。
まず、このマップで遊ぶために使っているNewGRFや設定(標準と異なる部分)は次のようなものである。(OpenTTD 15.2時点)(OpenTTD 16beta1時点)
使用するNewGRF
| NewGRF | 用途 |
|---|---|
| JapanSet3:Landscape | JapanSetシリーズ。日本の風土にあった風景のセット。 |
| JapanSet3:Trees | 同。日本の樹木。 |
| JapanSet3:Signals | 同。日本の鉄道用信号に近い信号。腕木式と電気式。 |
| JapanSet3:Stations | 同。日本の駅 |
| JapanSet3:Buildings | 同。日本の風土にあった建物。しかしこれがJP+ Buildingsと競合してエラーが毎回表示される。運用上はひとまず問題なし。これがないと高層ビルが出現しないので、無理して使用中。 |
| JP+ Roads | JP+シリーズ。各種の道路。 |
| JP+ Buildings | 同。日本の建物。上記のGRFと競合しているので注意。バリエーションが豊富になるのでこれも使っている。 |
| JP+ Tracks | 各種線路。狭軌、標準軌の非電化、AC用、DC用、新幹線用や1372mmゲージ、産業路線用など豊富な選択肢がある。 |
| JP+ Bridges | 日本の風土に適した橋。JP+シリーズを使うなら一緒に使うべき。 |
| JP plus Towns | 日本風の街名を生成する。表示は漢字ではなくローマ字になる。 |
| JP+ Objects | 多分、建物以外の何か。 |
| JP Style Objects Parks | 公園の風景と思うが、使いこなせていない。 |
| JP Style Objects Buildings | これも建物のバリエーションと思う。 |
| JP+ Cargo Stations | 貨物駅用の色々。 |
| JP+ Shinkansen | 新幹線車両。 |
| JP+ Engins & Wagons | 機関車類と貨車・客車だと思う。 |
| Japanset3:Trains (入れない) | Japansetの車両群。しかしJP+との競合もあったり、JP+の線路では使えないものがほとんど。非電化区間車両は使える。 またこれの導入により、建設単価が大幅に下がるが、撤去時の戻りもほぼ無くなる。 |
| JP+ Trams | 路面電車。種類は多くないが、これの導入で道路に軌道を敷設出来る。 |
| Hokkaido Trains | JR北海道の著名な車両群。しかし電車は本来交流なのに交直どちらでも走行出来る仕様。 |
| RAV8 Aircraft Set | 航続距離を無視出来る航空機のセット。 |
| WAS World Airlins Set | 各エアラインの塗装を施した航空機のセット。これも航続距離を無視して長距離運行可能な設定ができる。 |
| Japan Style Water Objects | 水域の何かだと思うが、これもうまく使いこなせていない。 |
| eGRVTS | 道路を走行するトラックやバス、トラムのセット。豊富。 |
| JP+ Multiple Units | 電車やDC車両のセットと思う。 |
| JP+ MU Mail Refit | それの修正モジュールらしい。 |
| JP+ Private Companies | 私鉄車両のセットと思う。 |
| JP+ Private Companies Mail Refit | それの修正モジュールと思われる。 |
OpenTTD内におけるNewGRF名と、一覧やWebで検索して見つかる表示名とが異なる場合があるのに注意。
読み込み順も、もう少し整理したほうがいいかもしれないが、ひとまずこれで動いている。
設定(デフォルトから変更している部分)
| 設定箇所 | 変更値等 |
|---|---|
| 海事の速度単位 | ノット。自分はこのほうがわかりやすいので。 |
| Traditional toolbar menu selection behaviour | 有効。たしかこうしないとサブメニューの操作体系が変わって使いにくかったので |
| インフラ建設ツールバーに地形ツールバーを追加 | 有効。あるとそれぞれの作業で便利。 |
| 信号間隔を固定 | 有効。線路に信号を設置していく上で、均一な閉塞区間が作りやすい。 |
| 購入可能な車両の一覧の詳細部分にNewGRF名を表示 | 有効。好み。 |
| リスト内に輸送機器の輸送可能貨物を表示 | 有効。機器選択時に必要。 |
| 産業の開業・閉業 | 新聞。マップが長大だとこれの表示ばかりになるので、不要かもしれないが。 |
| 助成期間 | 10年。初期値より長く設定しているが、うまく助成制度を活用することもまた難しい。 |
| 貨車の上限速度 | 無効。機関車や線路の制限のみになり、高速輸送も可能となる。 |
| Enable Aircraft maximum range | 無効。航続距離を無視してどんな距離でも飛行機は空港間の行き来ができるようになる。そもそも、これの制限がない航空機NewGRFを使っているが。 |
| 車両 | 左側通行。日本のデフォルト。 |
| 直行運転をデフォルト化 | 無効。よりリアルにするため、線路車両の直角進行を阻止。 |
| 空港の旧式化撤廃 | 有効。古いタイプの空港もずっと使えるように。 |
| 輸送機器の旧式化撤廃 | 有効。古い輸送機器もずっと使えるように。これを有効にしておかないと、例えばタンカーが将来的に使えなくなり、石油輸送事業ができなくなってしまったりする。 |
| 列車や車両数の上限 | 列車や航空機は5000、車両と船舶は3000。これだけあれば長大マップでも不足はないと思われる。 |
| 列車の最大長 | 10タイル。通常の大きさので20両編成まで可能だが、そこまで長い編成は駅に収まらないので扱わない。 |
| Loading Speed Penalty... | 無効。ホームからはみ出た車両への積み込み速度を遅くしない。 |
| 航空機事故、車両故障 | なし。これが発生すると滅入る。 |
| 地形種類 | 特に平地。平地にしてもそれなりに坂、山はある。 |
| 地形の起伏 | 特になだらか。上に同じ。 |
| 川の数 | なし。使っているNewGRFの関係でおかしな沼地出現を押さえるため臨時的になしに。 |
| 新規ゲーム開始時に自動ポーズ | 有効。勝手に進行しないように。 |
| 地方自治体の姿勢 | 自由放任。議会に関係なくこれで街の建物や道路を自由に解体、工事できるようになる。 |
| ゲーム中での街新設 | 有効。必要な場合に設置するのも悪くないと思ったが、都市を生成する場合50億、60億が必要なので余程のことがない限りは使わない。 |
| Placing individual town hoses | Allowed, fully constructed。自由に建物を配置して街を形成・改造出来る。 |
| 産業の密度 | 高い。産業施設の選択肢を増やすため。 |
| 石油精製所のマップ端からの距離 | 128タイル。128が最大であるが、マップが256以上のサイズの場合は数値に応じた比率で出現するようになる。 |
| 旅客・郵便物の行き先分配法 | 対称。旅客と郵便物が次の駅だけではなく、目的地を持つようになる。対称設定では行きと帰りの旅客・郵便物がほぼ同じになるとのこと。 |
これらのオプションは、多くの項目で途中でも変更することが可能。運用してみて不都合が生じた場合は、上記の設定から初期値に戻したり、初期値のままのオプションを任意に変更したりする。
4096マップの生成
4096マップの作成においては、地形は特に平地でOpenTTD 15(16も)と上記のNewGRFとの組み合わせではおかしな沼地のようなものが出現してしまって支障があるので、河川をなしに設定している。開始年は1920年、周辺海域は自由形成としている。
全体の進行シナリオ
特に設定するわけではないが、1920年から1960年頃までは石炭輸送で資産を増やし、1960年からは海上に出現する油田の石油を陸揚げして製油所に輸送。製油所で産出された商品を持ち帰り付近の都市に輸送することで収益を得る。2000年頃からはマップの周辺部に在来線と新幹線の環状線を建設し、それを完成させて旅客列車の運行を開始する。 環状線の建設工事と、油田輸送ルート開拓を並行して進め、目途が立ったら航空網を整備し、都市の発達を促し、マップ内圏域人口1億人超を目指す。各事業の構築・拡大計画
基本的には以前に書いたとおり。特に主産業となる油田からの石油輸送事業にはノウハウが色々ある。その他、各マップの基本運用方針(R8.2現状最新)(R8.7更新)
- 4096×4096の最大マップサイズとする。
- 列車と航空機の保有数は最大値の5000。船舶車両は3000。
- 初期借り入れ資金は2200万円初期値。
- 街の名はJP+で自動的に付けられた名前を漢字表記にする。関わらずに個別に好きな名を付けても良い。
- 産業輸送列車の名称は出発地駅名を付け「○○埠頭#001」。
- 新幹線や航空機などは「●●線旅客#000」等とし、産業輸送も判別しやすければこれでも良い。
- 石油油送船は一律「(油田名)油井丸#000」とする。
- 在来線の平均駅間距離は200、新幹線は400で、原則として駅は都市に。
- 適切な箇所に都市がない場合は建物を配置して疑似都市を作ることも可。
- 新幹線の駅は在来線駅との併設を基本とする。
- 新幹線と在来線はマップ端部を一周できる環状線を構築してこれを基本とする。
- 駅のホーム・列車長は在来線と貨物路線6、新幹線8、信号間隔は前者8、新幹線は10とする。
- DualGuageの仕組を利用して新在併用区間も適宜建設。
- 在来線はAC/DCを区別した路線を構築するが、切替駅や産業路線は交直併用とする。
- 環状線西半分の在来線は直流区間、東半分は交流区間。接続点の2駅は交直両用に。
- 在来線と新幹線はマップ外苑部環状線構築を最低限の目標とする。
- 航空機は航続距離撤廃NewGRFを使い、空港間距離の制約を考慮しない。(16からはオプションでも撤廃設定可能)
- 貨車の速度制限は撤廃しない。
- 航空路線は端部環状のほか、中央部を経由して東西南北などの路線とする。
- 端部や中央部など便数が多い空港は大陸間空港とする。
- 旅客と郵便物は、鉄道・交通ネットワークで適宜目的地を持つよう分配機能(Cargodist)を有効にする。
分配機能(Cargodist)について
公式のWikiにも説明があるが、初期値で運用すると、旅客や貨物は最初の荷下ろし拠点で全てを下ろしてしまう。つまり、貨客は目的地を持っていない。だがこのオプションを対称又は非対称にすると、拠点から輸送機関・インフラで接続されているネットワーク内の別の拠点へ適度に分配されるようになり、現実世界のような目的地を持つようになる。
同種のゲームのSimuTransでは、そもそも貨客は特定の行き先、目的地を持っているが、OpenTTDでは、接続されているネットワーク内の拠点に、その拠点の規模などに応じて分配され、接続されていない拠点は目的地とならない。
駅の詳細画面で貨客の横に表示される黄色い「+」を展開すると、その詳細(つまり経由地や目的地別の数)が表示されるが、その見方がイマイチ、わからない部分がある。
試してみたところ、ネットワーク拠点数がそれぞれ300以内くらいであれば、またPCのスペックにもよるかもしれないが、一定秒数ごとの目的地分配計算で処理が重くなるようなことはなさそうである。この計算はシングルスレッドで行われるらしいが、秒数設定は低スペックPCに合わせた初期値になっているらしいので、ここは特に触らないほうが良いのだろうと思う。
貨客の目的地は、遠方に大都市・大拠点があるとしても、一定の距離以上のところへの目的は持ちにくいようで、その範囲内の拠点に分配される率が高い。この機能を使わない時は、乗った貨客は次に降りる・下ろすことができる拠点で全て下車して精算されてしまうが、分配方式だとそうはならず、転送精算だったり、1拠点当たりの収益は少なくなることが予想される。この辺は、実際にやってみてこのオプションを有効にするか否かを判断すべきである。
自分の運用では、貨物(石炭、石油)は目的地が一つなので、この機能は使わず、旅客と郵便荷物だけ分配するようにして、運用を試みている。