AOUR - 考案経過2

AOURのキー割当解説

AOURに関しては様々解説を試みているが、具体的に何故そのキーにその音、そのつづりを割り当てたのかということはさほど説明していないようであるので、ここにまとめておくことにした。

母音

まずは基本となる母音についてである。
AOURでは5つの母音を左手ホームに並べている。左から、あおえうい、の順である。これはそもそもAOURがDvorak配列をベースにしたものであるので、Dvorak配列の母音のとおりで、そうなっている。
QWERTY配列においては、母音の配置が不規則であることがローマ字入力には不利な点だと思っていた。これは、英語を基準に考えられた配列である以上は仕方がないことである。
このような配列では、AZIKのように母音を基準とした二重母音とか撥音節のような拡張入力の割り当てをする場合も規則性を確保するのが難しくなる。
母音は5つ並んでいたらそれだけで覚えやすい。拡張入力の割り当ても体系化しやすい。実際、SKY配列などもそうなっていて、そういう配列のほうが理想的である。それがDvorak配列では都合よく母音が左手のホームに並んでいるので、ACTにならいこれをベースにするのが最適だと考えたのである。

ただし、実際にこのように5つ並べてみると、お互い隣の近い位置にあるので、母音同士、完全に習得するまではかなりの混同が生じた。すなわち、ミスタイプが生じるのである。
もちろん、ASDFGが「あおえうい」であるわけなので、そのアルファベットとの感覚の違いにも、最初は戸惑った。AはQWERTYのAと同じなので問題ないとして、それ以外の4つの母音を、いかにQWERTYのイメージから離脱して習得するかが最初の課題でもあった。

AOURでは母音は全ての基本となるのでどうしても最初に覚えて、完全に覚えなければならないが、指に覚え込ませるまでは子音と合わせながら少しの時間を要した。あいうえおの並びは小指のAに始まって、今度は人差し指延ばし位置から順に内側に人差し指、中指、薬指と戻っていくという順のイメージでも覚えた。
この「あおえうい」の母音の並びは、後で解説する種々の拡張のルールの割当にも関係してくる。

清音・濁音・半濁音の子音

AOURの子音も、基本的にはほぼDvorak配列に基づいている。このため、規則的な配置にはなっていないが、逆に規則的な配置でない方が違いがはっきりして習得しやすいという見方もできる。

まず、カ行はDvorakではQWERTYのVの位置のようだが、よく他の入力方式でもやっているようにDvorakのC位置に入れ替えてQWERTYのIの位置にしている。このほうが子音キーが右手になり、母音との組み合わせがしやすい。カ行音は頻度も高く、中指で打鍵する子音となり打鍵しやすいので習得もしやすい。

サ行の子音は、右手ホーム小指のセミコロン;の位置である。小指キーだが、日取り手ホームなので打鍵はしやすい。
セミコロンに子音キーを割り当てるのは、ATOKで制約があるのかと思っていたが、これは難なく割り当てることができて機能している。ただし、ATOKのローマ字立ち直りの機能設定によっては、あくまでセミコロンが入力されたと見做されてサ行子音が機能しないことがある点は注意が必要である。

タ行の子音はKのキーで、これは右手ホームポジション中指であるので、これも打鍵しやすい。次のナ行も右手ホームの薬指Lで同様であり、ハ行もJで右手ホームの人差し指と、最も打鍵しやすい位置が続く。全て、Dvorakの相当キーに由来する。
マ行はDvorakでもQWERTYと同じMの位置となるので、ローマ字入力からの移行に当たっても新たな負担はない。

ヤ行はTで、左手上段人差し指のキーである。DvorakのYの位置がそこなので、そうせざるを得ない。母音群も左手なのでこの行の音は左右交互打鍵が実現できないことになる。
ラ行は右手上段薬指のOで、QWERTYでは母音の位置なので慣れもあり打鍵しやすい子音となる。
ワ行は左手側だがQWERTYと同じWとした。Dvorak配列なら本来は,の位置であるが、ATOKの制約でQWERTYの句読点キー等には割り当てができないため、読み替えてキーの位置を入れ替え、ここをWの位置としているからである。

ガ行は右手上段人差し指のU、ザ行はワ行同様句読点の関係でDvorak相当の/には割り当てられず、入れ替えた位置として左手上段のEの位置とした。ダ行は右手中段延ばし指のH、バ行は右手下段人差し指のN、パ行は左手上段人差し指Rで、ここまで清音・濁音・半濁音の子音キーは多くは右手キーではあるものの、ATOKの制約も関係して全て右手子音にはなっていないような部分がある。

長音符号と促音・撥音

長音符号「ー」と促音の「っ」、撥音「ん」には単独の専用キーを割り当てることにした。これは、AOURの直前に使っていたAZIKを参考にしたからである。
長音符号は、Dvorak配列に起因して、US配列では'のキー、サ行子音の一つ右隣、小指延ばし位置にあるキーとした。ローマ字入力だと最上段の0の右隣が長音符号キーとなっているが、この場所よりは確実に打鍵しやすい。

促音キーはZである。Dvorak配列ではセミコロンの位置である。AZIKでもセミコロンが促音の単独キーで、AOURでもこれにならいZキー単独で「っ」の入力ができるようにした。促音を含んだ音節の入力は、ローマ字入力のように直前の子音を重ねて入力せずにこのキーを使って入力する。ただし、ATOKの場合は仕様で子音を重ねて入力すると「っ」になってしまう。これはAOURにおいては正しい入力方法ではない。
促音を含んだ音節は、後に設けた「促音+○行入力」の方法により多くの場合が単独キーを使わなくても入力ができるようになるが、全行全音節ではないので単独入力の手段は必要である。

撥音についても単独キーXを設けた。AZIKでもQがそのキーで、Dvorak配列の相当位置がXなので、それを使うことにした。撥音も、後に解説する撥音節入力の割当によりほとんどの場合間に合うが、希に単独で入力が必要な場合もあるので、単独入力キーは必要である。

捨て仮名

ゃゅょ、ぁぃぅぇぉ、ゎ、の小書き文字、捨て仮名も時に単独入力が必要になる場合があるのを考慮して、これらの文字の入力にも対応するために、入力方法を設けておくことにした。
通常のQWERTYローマ字入力ではLがその役割を担っているので、Dvorak位置で相当するPのキーをそれに見立てて、このキーとの組み合わせにより捨て仮名を入力できるようにしたのである。

ぁぃぅぇぉ、は母音キーと組み合わせてPAPSであって、捨て仮名キーを子音のようにして使う。ゃゅょ、はヤ行の子音キーの次にこのPキーを打鍵して、TPATPFTPSのように使って入力する。ゎ、も同様でWPAである。
促音の「っ」も捨て仮名ではあるが、PKFで促音の「っ」は入力できない。当初はこの方法も採用していたが、上記の単独キーがあることで十分なので廃止した。

拗音の入力

ここからは、文字への割り当てではなく、音節つづりへの割り当てについての解説となる。

拗音は、当初はローマ字入力と同様に拗音化キーを間に挟むようにして順に打鍵することで入力ができるようにと考えていた。すなわち、DvorakのY位置であるTをローマ字の「Y」のように使うわけである。だが、他の類似の入力方式では拗音化キーを固定せず、子音によって違う拗音化キーを設けていた。AOURでもこれを参考にして、子音と同段の右手人差し指キーを拗音化キーとして使うことにした。
たとえば「きゃ」はIUA、「にゅ」はLJFである。

右人差し指が子音のガ行、ハ行、マ行については、「ひょ」がJJSなど同指打鍵となってしまう状況があり、他の入力方式ではこのようなことを避けて薬指担当のキーに拗音化キーを設けたりしているが、AOURをATOKで実装しようとする場合、句読点には割り当てられないことなどがあり、人差し指キーのみを拗音化キーとしている。

ただし、シャ、チャ、ジャの3つの行については、拗音を含んだ単独の子音キーを割り当ててある。AZIKがそうだったので、それを参考にしたものである。シャ行子音はB、チャ行子音はV、ジャ行の子音はCで、これは他の子音に使われていないキーであり、シャ行はDvorakのXでそれとなくシャ行がイメージされる。チャ行はDvorakではKであるが、前述のとおりカ行子音と入れ替えているような感じもあり、C的なイメージでチャ行を連想しやすいかと思った。また、ジャ行はDvorakでJなので、これはそのままである。
この3つの行は原則ルールの拗音化キーは機能しない。「しゃ」はBAのみで、;JAでは入力できないということである。

外来語の音

ほぼ外来語でしか使わないような特殊なカタカナ書きの綴りに対しても、ここまでの割り当てで使われないキーを子音にしたりして、割り当てている。
ファ行はY、DvorakのFである。ヴァ行はQ、Dvorakでは'のキーだが、これはATOK制約でQWERTY句読点と入れ替えたことに関係してVに相当させている。

ウィ、などは小書き文字を含むので、小書き文字で使うPと組み合わせてWPに割り当て、ティも同様にタ行子音と小書き文字キーでKPなどとしているのである。ディも同様の考えてHPである。

(追記220704)
ツァ行は一旦割当を削除した経過もあるが、後に復活した。ティ行との共存とするため、ツィとツォは母音を裏打ち側のみとした例外的な取り扱いである。

(追記220708)
ツァ行同様に、「外来語の書き表し方」第2表にあるクァ行も復活させip+母音キーで入力できるようにした。「イェ」も、ヤ行小書き文字エ段としてtpdを加えた。

拡張入力の割当

以上の割当では、概ねローマ字入力と同等の入力効率しかない。シャ行などに単一子音を割り当ててあったり、促音や撥音に単一入力キーを設けてあったりするする分で、幾分、ローマ字入力より効率的かも知れないが、それでもAOURの特徴、AOURの真価は拡張入力のルールにある。

拡張入力とは、特定の定型のつづりにキーを割り当てることによって、頻出のつづりの入力を高速化することを目的として、各種の拡張入力の割当は次のようなものである。

二重母音キー

多くの拡張系入力方式で採用しているのが、二重母音入力である。母音が連続する音のつづりに入力ルール、キー定義を割り当てて、打鍵数の減少を目指すものである。
AOURでは、アい、オう、エい、ウう、ウい、の5つの二重母音に対応し、それぞれ、母音の上段のキーQWERTを子音に続けて打鍵することで、これら二重母音の音を入力できるようにした。たとえば、「かい」はIQで入力できる。「そう」は;W、「げい」はUE、「るい」はOTなどのように入力ができる。

「きゃい」もIUQ、「にゅう」もLJR、「ちぇい」もVEなど拗音を含んだ二重母音もこのルールを適用しているが、和文のつづりでは擬音のような特殊な場合以外使うことがないと思われるものが多く、割当数節減のために「みゃい」MMQ、「ぢゃい」HJQなど割り当てていないものもある。このような音は「みゃ・い」MMAG、「ぢゃ・い」HJAGとすることでもちろん入力は出来る。

5つの二重母音は、それぞれア系、オ系、エ系、ウ系、イ系のものとして、それぞれの母音キーのすぐ上のキーを割り当て、イメージしやすいようにした。ローマ字入力ではこれらの音は3打鍵が必要であるが、上記のとおり2打鍵で済むので、このような拡張入力のルールを多く適用することで打鍵数が削減でき、結果として高速なタイピングが実現できるのである。
なお、「あい」や「えい」など子音を伴わない二重母音そのものの入力はこの割り当てキー単独を押下しても出来ない。

撥音節入力のキー

二重母音同様に、多くの拡張系入力方式で採用しているのが撥音節の入力である。すなわち「ん」を含んだ音節の入力である。AOURでは、アん、オん、エん、ウん、イん、の5つに対応し、二重母音の考え方同様にそれぞれが母音の系列であると見立て、それぞれの母音キーの下段のキーZXCVBを撥音節入力用のキーとしている。
たとえば「まん」はMZ、「こん」はIX、「ねん」はLCなどという具合で、ローマ字入力では3打鍵を必要とするところ、AOURでは全て2打鍵である。
ただし割り当てキー単独では、母音に続く撥音節「あん」や「おん」などの入力はできない。これも二重母音と事情は同じで、それぞれのキーが子音としても使われるからである。ATOKの制約に関係するかもしれず、これが実装できるIMEもあるのかもしれない。

撥音節についても二重母音の場合と同様に、「きゃん」IUZ、「じぇん」CCなど拗音節の場合や「うぃん」WPZのような外来語音にも適用している。使用頻度が低いものへの割当を省略している事情も同じである。

二重母音と撥音節はこの種の入力方式における拡張ルールの基本である。比較的簡単なルールではあるが、和文の文章には二重母音のつづりと撥音節の綴りが多いようで、この拡張入力を通常の入力に加えて習得するだけでかなりの打鍵数減に繋がるのである。
二重母音も撥音節も、母音が5つ並んで配置されていることで体系的に整理ができて感覚的にもわかりやすく、習得も考えるほど苦にはならないと考える。

拗音節の裏打ち

拗音を用いた音節、特に二重母音を含んで頻度が高いものは、もっと楽に入力できるようなルールを設けている。これもACTなどを参考にした割当である。
例えば「きょう」は原則ルール+二重母音の入力ではIUWということになるが、この「ょう」の部分だけのキーに相当するものとして、左手Wの対岸の位置、裏の位置にある右手Oを割り当て、IOだけの打鍵で「きょう」が入力できるようにしてある。 Oはラ行の子音キーでもあるが、2打目に用いることになるので、そういう割当で問題ない。
「みょう」は原則MMWだが裏打ちだとMO、「りょう」は原則OUWだが裏打ちだとOOとなり同じキーを2度押下する。どれが入力しやすいかは好みでもある。

同様に「ゅう」はU又はYを割り当てている。二重母音「ウう」がRなので裏位置だとUだが、Uはカ行、ラ行など上段打鍵子音の拗音化キーになっているので、ファ行Yを除く上段子音を用いるものはその隣のYにしている。
これで、「にゅう」は原則LJRで裏打ちがLU、「りゅう」は原則OURで裏打ちがOYのように短縮できる。「しゅう」は原則VRが裏打ちだとVUで、余り変わらないものもあるが、「じゅう」は原則CRで少々打鍵しにくいのが裏打ちCUで入力しやすいようにもなる。

拗音の後に「く」や「つ」が来る音節についても頻度が高いものとして、この裏打ちキーを割り当ててある。
対象としたのは「ゃく」「ょく」「ゅく」「ゅつ」で、「ひゃく」「ちょく」「しゅく」「しゅつ」などの入力を代替できるものである。

「ゃく」は、母音「あ」の要素を含むので、子音に続けてAの裏位置にある;を打鍵するよう割り当てた。「ひゃく」は原則ではJJAIFだが、裏打ちによる省略だとJ;の2打鍵で済む事になる。
「ょく」は、母音「お」の要素を含むものと考えて、子音に続けてSの裏位置Lを打鍵するようにした。「りょく」だと原則OUSIFのところ、裏打ちではOLである。同指打鍵とはなるが、打鍵数からすると2/5となり、圧倒的に少ない。
「ゅく」は、母音「う」の要素を含むと考えて、子音に続けてFの裏位置Jを打鍵するようにした。たとえば「じゅく」だと原則CFIFだが裏打ちではCJという打鍵で済むのである。
「ゅつ」は、母音「う」の要素を含むが、上記の「ゅく」のためにJを使っているので「つ」のほうに着目し、タ行子音のKを使うことにした。「しゅつ」は原則BFKFのところ、裏打ちではBKの打鍵である。

この裏打ちの拡張は非常に便利で、頻出の用音節についてはこの裏打ちばかりを使って、原則での入力の必要性が少なくなっているほどである。

左手上段子音の裏打ち

最近(2021年末)になって追加した定義であるが、和文入力で頻度高く使う助詞の「を」は原則ではWSで同指打鍵となるため、若干打鍵しにくい。これを裏打ちの要領でSの裏位置にあるLで代用し、WLでも「を」を入力できるようにしてある。
特に頻度高く使う文字であるので、効果は大きいと思う。

2025年春になって、この裏打ちができる単音を拡張し、ワ行(ゐ・ゑ以外)、ザ行、パ行、ヤ行の各単音についても左右対称の母音キーを設定して裏打ちができるようにした。
ヴァ行や、シャ・チャ・ジャ行も左手子音だが、ヴァ行は頻度が低いのと、シャ・チャ・ジャ行は拗音節裏打ちで対応できているので設定しない。

促音+○行入力

これもACT派生のgACT10のルールにヒントを得て拡張ルールを考えたもので、促音「っ」の後にカ行、サ行、タ行、パ行の音が来る音節について少ない打鍵で入力できる方法を割り当ててある。
「菊花」「カット」「骨子」「河童」などの場合の「っか」「っと」「っし」「っぱ」の部分で、カ行だと捨て仮名キーPの後に左手下段のZ、X、C、V、Bを打鍵することで「っか」「っこ」「っけ」「っく」「っき」を入力できる。この並びは、母音を意識した物である。何故カ行が左手下段群かというと、次に説明するタ行とカ行を先に設定したので、タ行が上段ならカ行が下段という程度の考えである。中段は母音の組み合わせで、上記のとおり捨て仮名「ぁぃぅぇぉ」の入力で使っていた。

タ行はPに続けて左手上段のQWERTで、これで「った」「っと」「って」「っつ」「っち」になる。たとえば「勝手(かって)」なら原則IAZKEとするところ、この方法だとIAPEと1打鍵減じることができる。

カ行とタ行を先に設定した後で、この促音+○行は他にもサ行とパ行で使うことがあると思い、捨て仮名Pの裏位置にあるQをキーとして、右手上段のP、Y、U、I、Oをパ行に、右手中段の;HJKLにサ行を割り当てた。
それぞれ、パ行は「っぱ」「っぴ」「っぷ」「っぺ」「っぽ」となり、サ行は「っさ」「っし」「っす」「っせ」「っそ」となるのである。

この促音+○行入力により、単独の「っ」を使って入力する必要性はかなり少なくなっている。

ァク音節とァツ音節

この辺りになるともうオマケの拡張領域になってしまうのであるが、「かく」「たく」「まく」などア行音の後に「く」が来る音節についても、一定の頻度があるようで、整理した結果各行の相当音節に割り当てられそうだったので、割り当てを定義した。
カ行子音キーIを2打鍵目に押下することで、これらが実現する。

たとえば、「さく」は;I、「らく」はOI、「がく」はUIというような感じである。原則では2文字で;AIFOAIFなど4打鍵となるところを2打鍵で済むので、打鍵数は削減されるのである。

同様に「さつ」「なつ」など、ア行音の後に「つ」が来る音節についても、Hを2打目のキーとして定義している。これは本来タ行子音キーを2打目キーとしたかったところであるが、既に先行して使っていた他の割り当てとも競合するので、ダ行子音のHとしたのである。
これは、現時点で最も新しく定義に加えた部分であるので、実はまだ使うのに慣れていない状況ではある。

その他の特定定義

「にち」「ため」「です」「として」「ます」「である」など頻出の音節については、それぞれの子音キーを組み合わせるなどして、特定定義として割り当てていたりする。これの割り当てにはルール的なものはほとんどない。
あまり沢山こういう割り当てをして依存すると、打鍵のキーや配列との関連性が失われて、逆に混乱するようなことも想定しつつ、これらは最低限必要な場合のみに使うようにしたいとは考えている。

まとめ

AOURの定義は、結局打鍵数をローマ字入力より減らすことも目的の一つとした面はあるが、拡張入力をしやすいように母音の体系を整理できる、Dvorak配列をベースとしたことも当初の目標としてある。
これを書いている時点で最初の考案以来15年以上が過ぎて熟成し、改良というか仕様の変更も重ね、概ね自分で使いこなせるような、都合よく打鍵がしやすいような定義群に仕上がってきていると感じている。

自分はちょうどその頃からUS配列派でもあるので、基本的にはUS配列で打鍵しやすいようにしてあるが、JIS配列のキーボードでもAOURの定義は遜色なく活きてくるような配慮もしているつもりである。また、AOURの実装はATOKのほか、Google日本語入力やMS-IME+DvorakJなどでも可能であるが、IMEはどうしてもATOKを使っていくので、ATOKのローマ字カスタマイズに依存している部分は大きいという面も捨てきれないのである。

2022-06-18
2025-04-27(改)